ライブなんかでも機材を駆使してそれっぽい音を出すことがあります。
僕もその流行りに乗ってる一人でもあるのですが、僕がどのような機材を使ってどんな設定しているかを晒したいと思います。
あくまで僕がこの方法を使っているからといって、同じものを揃えても同じような音が鳴るとは限りません。いろんな機材を試して探ってみることをおすすめします。
ギター内部、エフェクターボード等は、前に上げた記事に載っているのでそれを参照してください。
リンク先の図で言うピエゾピックアップのチャンネルの話となります。
使っている機材
まず、
ギター(弦)の音とパームの音は別にして作る
というのを抑えておいてください。
で、今回はパームの音作りのみ書きます。
ピックアップはコンタクトピエゾピックアップを使用しています。
楽器屋で「どれがいいですか?」と聞いたところ「あまり変わりませんよ」という店員さんの言葉を信じて← まぁまぁな値段のものを買いました。
コレでも音を加工すれば問題無いです。
ギターのドコにコンタクトピエゾをつけるかですが、大体図の印辺りにつけてます。
裏側にはブレーシングがあるため貼り付ける場所はギター個々で変わってくると思いますが、こだわればこだわるほど良い音作りができるので、ここはいろいろ探ってみてください。
次にエフェクターボードへと行きます。
最初に繋がっているのがDIで、僕の場合はL.R BaggsのPARA Acoustic DI を使用しています。(画像下方) 配線汚いのは堪忍ね・・・
コンタクトピエゾはいわゆるパッシヴ(出力が弱)なのでDIで音を増幅させてあげます。
これは単に音量(ボリューム)を上げるのとは話が違います。
出力量(ゲイン)を上げて、小さい音の信号を音源として使えるレベルまで持ち上げるという過程です。
このDIは簡単にEQがいじくれる様になってますが、とりあえずはフラットにしておきます。
次につながっているのがEQで、MXRの10bandEQを使用しています。
図ではPQ-3ですが、こちらに変えました。
ここでようやくパームでバスドラムっぽくする音作りします。
ココが重要ですよね。
ちなみに上記の画像の設定は過去のモノなので、今は全く別の設定になっています。
好みでちょくちょく変わってしまうのでw
ではどんな設定にしたら良いのか・・・
バスドラムっぽさを出すEQ設定
まず僕はバスドラムのEQ設定から色々調べてみました。
バスドラムだから低音を増やせばいいんじゃね?という考えだと全然それっぽくなりません。
バスドラム=一番低い音 という考えをまず捨てましょう。
低音を殺さず、かつアタック感を与える場合、以下の様なEQが今のとこ最適です。
まず、50Hz辺りの重量感があるところを上げていきますが、あまり上げなくても大丈夫です。
逆にあまり上げ過ぎると、弦の音作りと合わせた時にベース音とかぶってしまい、ボワボワした音になってしまいます。
そして、ミソなのが150Hz周辺の音です。ココは聞いた時に圧迫感のある音になります。
30bandくらいあるEQであれば150Hz前後をしっかりカットしたいところですが、10bandしかないのでココで妥協(´・ω・`)
200Hzあたりはバッサリカットします。ココを上げ過ぎるとモコモコした音になってしまいます。
ココで注意!
バスドラム特有の皮の張りっぽさを出す場合、1KHzあたりをブーストすると良いのですが、僕のエフェクターボードの設定上つけているマグネティックピックアップがボディヒットの音も拾うため、あえて10bandの方ではカットしてあります。
1KHzの上げ方によってメリハリのある、パスッ!と鳴るバスドラムっぽい何かになります。
そして最後に、音をミックスした際に(僕の場合はミキサー)音域があまり被らないように気をつけています。
チョットわかりやすく書いておくと
マグネティック Low-強 LowMid-弱 Mid-中 MidHigh-中 High-強
ピエゾ Low-弱 LowMid-強 Mid-中 MidHigh-弱 High-弱
と言った感じです。強と強、強と中みたいになると音が被って違和感が出てきます。
要は、
「ピエゾの中低音ブーストしてるんだから、マグの方は中低音減らしたほうがいいよな」
ということですね。
正直言ってしまうとここらへんは好みです。
自分が満足出来るまで追求してみましょう!
バスドラムっぽさを出す叩き方
次にパームでバスドラムっぽく鳴らす叩き方です。
まずはパームってなんぞや?って方へ。
手首の付け根で、ギターを持った際のサウンドホールチョット上辺りを打ち付ける、打音の一種です。
実際に生音でちょっと挑戦してみてください。
ポコッ (あれ、全然迫力がない・・・?)
そんな感想を持った方もいるはずです。
それを改善する方法は、一言で、「打ち付けろ」ッて感じです。
謎ですね。解説します。
まず、メリハリのある音にしたいですよね?
叩いた後にボォンと残響してしまうと、なんだかだらしなく聞こえます。
それを改善するにはまず、右腕全体と脇腹でギターをしっかり抱え込んでください。
(レフティは左腕で)
そして、手首の付け根で叩いた時に"叩き「付けて」"ください。
叩いた時に抱え込む力を入れて、手首をグッっとボディに引っ付けるイメージです。
どうでしょう、最初に叩いた時よりドッ!と低音が前に出た感じになりましたか?
実際のバスドラムも、ヒールアップでメリハリを付けて叩くときには叩き付けるようになってます。
慣れれば、あまり力を入れずに低音をうまく鳴らせるようになるので、コレは練習あるのみです!
スタジオやライブハウスでバスドラムっぽさを出す
ひと通り、自宅で機材を使って良い音作りをできたとしましょう。
いざそのセッティングでスタジオやライブハウスで音を出してみると、あれっ?って事があると思います。いや、実際にありました。
まずスタジオでは、設定した環境よりあまりバスドラムっぽさの低音が出ないイメージになります。
それはスタジオ特有の狭さ、アコギなのでどうしても少しハウってしまうということもあり、ボォン とこもった音になりがちです。
だからといって、低音もっと下げないと!と思い低音域を減らしてセッティングしてライブハウスに臨むと、思った以上に低音が弱いことに気が付きます。
自身の経験としては、スタジオで少しこもったとしても、ビビって低音を下げない方がうまくいきました。
そして、重要なのはライブハウスでリハーサル時に、「ギターを叩いてバスドラムっぽい音を出します」と強く宣言しておくことです。
PAの人も実際のバスドラムの音がどのような主張をしてくるか知っているので、イコライジングなりコンプなりしてくれるはずです。
僕の場合は「少し中低音が大きくなりますが、それでも大丈夫です」と付け加えたりします。
短いリハーサル時間を考えても、いろいろ準備して時間を有効的に使って自分なりの音を出したいものですね。
叩くということは・・・
とりあえずこれまでの事項を気にしながらこだわってゆけば、それなりの音は出るようになります。
最初にも言いましたが、それぞれのギターやエフェクターの類によって音は全然違います。
こだわればキリがないです。ドコかで妥協点を見つけましょうw
もっとも、ギターを叩いて演奏して壊れたとしても、僕は責任を負えませんのであしからず・・・(´・ω・`)
僕はライブではこのくらい叩いてます
宣伝乙!
ではでは!